オルソケラトロジーは特にお子様にオススメの治療法
オルソケラトロジーは、特にお子様におすすめの近視矯正治療法です。
理由は大きく2つあります。
1つ目は、子供の時期は眼の表面の角膜がやわらかく、オルソケラトロジーによる治療効果が出やすいと言われています。
また、大人と比べると睡眠時間を確保しやすい点からも治療効果が出やすくなります。
オルソケラトロジーは睡眠時間=治療時間ですからね。
2つ目の理由は、眼の成長期であるお子様が装用することで、近視進行抑制効果があると言われています。
近視進行抑制効果については、さまざまな施設で研究や論文が発表されており、その効果が証明されています。
「裸眼で過ごせるようになる」だけでも大きなメリットですが、「近視進行抑制効果がある」とは一石二鳥の治療法ですね!
近視は、発症年齢が低いほど進行するスピードが早い傾向があります。
お子様の将来を考え、早期よりオルソケラトロジー治療を選択される方が増えてきている現状です。
お子様がオルソケラトロジー治療を行うメリットとは?
- 眼鏡をかけるのが嫌いなお子様でも近視治療ができる
- 親の目の届く時間でのレンズ装脱になるので安心できる
- コンタクトレンズのケアも親が行える
- 近視が進むスピードを抑制できる
- お子様は眼の表面の角膜がやわらかいため、治療効果が出やすい
- 大人より睡眠時間が確保できるので、治療効果が出やすい
オルソケラトロジーガイドラインの改訂
2017年11月までは、日本コンタクトレンズ学会によるガイドラインにより、適応対象年齢に制限を設けられ、原則20歳以上とされていました。
しかし、国内外の研究で未成年への安全性・有効性が確認され、2017年12月オルソケラトロジーのガイドラインの改定が行われ、対象年齢の制限がなくなりました。
この改定により、お子様のオルソケラトロジー治療に対する信頼性が証明されました。
オルソケラトロジーによる近視抑制効果
数々の論文、学会発表にて近視進行抑制効果が報告されています。
眼鏡やコンタクトレンズ、レーシック手術など他の視力矯正法は、視力矯正効果はあるものの、近視進行の抑制効果はありません。
特に、角膜のやわらかい子供の時期は効果が出やすく、早く始めるほど近視進行を抑制できるといわれています。
近視抑制効果の仕組み
近視眼に対して通常の単焦点眼鏡で矯正を行うと、周辺部の遠視性デフォーカス(網膜後方への焦点ぼけ)を生じてしまいます。
オルソケラトロジー治療を行うと、周辺部角膜が肥厚、スティープ化するため周辺での屈折力が増し、その結果、周辺網膜像での遠視性デフォーカスが改善するという仮説が提唱されています。
大人になってからも近視の進行が止まらない!?
一般的に近視の進行(眼の長さの成長)は、20歳頃までには止まると言われています。
しかし近年、成人以後も近視が進行し続け、強度近視になるケースが増加しています。
強度近視になると、網膜が薄くなるため眼疾患を罹患するリスクが高まります。
代表的な疾患は、網膜剥離や緑内障であり、最悪の場合、視力障害や視野障害に陥るリスクがあります。
早めに対策できる子供のうちから、近視進行抑制効果のあるオルソケラトロジー治療をオススメします。