オルソケラトロジーレンズの取扱注意事項

今回は、これからオルソケラトロジー治療を始める方や、治療を始めて間もない方のために、オルソケラトロジーレンズの取扱注意事項をお伝えしていきます。

注意事項をしっかり守り、快適なオルソケラトロジーライフをお送りください。

 

爪は短く切り、先端を丸く滑らかに保つようにしてください。

爪が伸びていると、レンズ付け外しの際に眼やレンズに傷を付けてしまう可能性があります。

また、爪が長いと、爪の隙間に汚れが蓄積しやすくなり不潔です。

細菌を眼に入れないためにも、清潔に保つようにしましょう。

 

レンズ取り扱い時は、必ず手を石鹸で洗い十分すすいでください。

コロナ禍になり、石鹸で手洗いをする風習が当たり前になりました。

手には目に見えない無数の菌が付着しています。

レンズを取り扱う前には、必ず石鹸で手洗いし、十分にすすぎを行ってください。

 

レンズの取り扱いに慣れていないうちは、テーブルの上にタオルなどを敷いて清潔な状態でレンズの付け外しを行ってください。

レンズの取り扱いに慣れていないうちは、付け外しの際にレンズを落としてしまうなど、予期せぬトラブルが起きることがあります。

万が一、レンズを落としても問題ないように、テーブルの上にタオルなどを敷いて、清潔な状態にした上でレンズの付け外しを行うと良いでしょう。

 

レンズの流出を防ぐために、洗面台の排水口に栓をするか、流出防止マットを使用してください。

洗面台でレンズ付け外しを行っている際に、誤ってレンズを落としてしまい、排水口から流してしまうトラブルがあります。

高価なレンズが目の前で排水口に消えていくとショックですよね…。

そうならないためにも、排水口に栓をするか、流出防止マットを使用して対策しましょう。

 

レンズの左右を間違えないように、いつも決まった側(例えば右眼)から取り扱ってください。

オルソケラトロジーレンズは、右眼用、左眼用に分かれています。

メーカーによっては、右眼がクリア、左眼がブルーと色で見分けがつくものもありますが、左右が同色の場合もあります。

その場合、左右のどちらのレンズなのか分からなくなってしまうことがありますので、いつも決まった方からレンズを取り扱うようにすれば、間違いを防いでくれます。

例えば、日本では右利きの人が多いですので、右眼からレンズの付け外しを行うように習慣づけると良いでしょう。

ちなみに、レンズには刻印がありますので、光に透かしてレンズを見ると、刻印を識別することができます。

その刻印(レンズサイズ等)を施設に伝えると、施設側は記録に残しているはずですので、左右どちらのものか判断することが可能です。

 

レンズの取り扱いに慣れるまでは、特に洗浄などの時にレンズに無理な力がかからないように十分注意して取り扱ってください。

レンズの破損トラブルも良く起こります。

特に、こすり洗いをしている時などに、無理な力がかかってしまい、レンズを破損させてしまうことがあります。

レンズの形状に逆らって力を加えないよう、細心の注意を払いレンズの取り扱いを行ってください。

お子様が治療を行う場合、メンテナンスは親御さんが行うことをオススメします。

施設によっては、レンズ破損トラブルについて、無料交換保証がついていることもあります。

レンズの1/2以上が残っていることなど、条件がある場合もありますので、破損したレンズは破棄しないようにしましょう。

オルソケラトロジーレンズは高額ですので、無料交換保証があると安心ですよね。

 

ピンセット等を使ってレンズを取り扱わないでください。破損の要因となる場合があります。

オルソケラトロジーレンズは破損しやすいですので、ピンセット等でレンズを取り扱うと、1点に力がかかり、破損してしまう恐れがあります。

レンズの取り扱いは、ピンセット等を用いず、手で取り扱うようにしてください。

 

装用しているレンズが動かない時の対処法

レンズが黒目に張り付いて取れない時は、以下の方法でレンズを外してください。

  1. 人口涙液などの点眼薬を点眼し、まばたきを十分にします。
  2. レンズが動き出したら、通常の方法で外します。
    レンズが動かない場合は、1を繰り返してください。
    それでも動かない場合は、眼科受診してください。

 

いかがでしたでしょうか?

慣れないうちは億劫に感じてしまうことがあるかもしれませんが、慣れてくるとレンズの取り扱いや付け外しもスムーズになっていきます。

取扱注意事項を守って頂き、みなさんのオルソケラトロジー治療が円滑に進むことを願っています。