オルソケラトロジー治療中の生活

「オルソケラトロジーの仕組みや効果は分かったけど、実際に治療が始まるとどんな生活になるの?」「生活に制限はあるの?」。

ここでは、そのような疑問にお答えしていこうと思います。

 

施設により、治療の流れに多少の差はありますが、基本的な流れは同じです。

実際の治療の流れを見ていきましょう。

 

治療の流れ(一例)

適応検査

オルソケラトロジー治療の適応検査です。視力検査、屈折検査、角膜形状解析検査、角膜内皮細胞測定検査、眼軸長測定検査などを行い、治療の適応となるかを判断します。

角膜疾患をはじめとする眼の病気がないか、診察で確認します。

治療適応となれば、実際にオルソケラトロジーを装用してレンズ度数選定、装脱練習を行います。

 

トライアル期間(1週間)

施設によっては、オルソケラトロジー治療のお試し体験ができます。

オルソケラトロジーレンズを毎晩装用し、治療体験を行います。

「実際に治療を続けられそうか試してから契約したい」、そんな方にオススメです。

自宅で治療体験ができるわけですから、納得して契約できますよね!

 

契約・治療開始

いよいよ治療スタートです。

毎晩寝る前にレンズを装用し、翌朝、起床時にレンズを外します。

寝ている間に治療ができるなんて、なんとも効率の良い治療法ですね。

最初はレンズを装用すると違和感があるかもしれませんが、日に日に慣れてきます。眼に異常がない限り、毎晩の装用を心掛けましょう!

 

定期検診・レンズの定期交換

オルソケラトロジーの治療が進むにつれ、眼の角膜の形状が変化していきます。

それに伴い、レンズの形状を最適なものへ交換していく必要があります。

また、自覚症状がなくとも、眼に異常がないか確認する必要があります。

施設の定める定期検診には必ず行くように心掛けましょう。

定額制の場合、何度レンズを交換しても追加費用がかからない施設もあります(破損・紛失を除く)。

このあたりも、契約時に確認しておきましょう!

 

オルソケラトロジー治療中のワンポイントアドバイス

睡眠時間が長いと治療効果UP!?

オルソケラトロジー治療では、就寝時間がそのまま治療時間になります。

最低6時間以上の装用が望ましいとされています。

仕事や勉強で多忙な方も多いと思いますが、可能な限り睡眠時間は確保しましょう。治療期間が長くなってくると、少ない装用時間でも矯正効果が持続しやすくなります。「毎晩コツコツと」が大切です。

 

毎晩・毎朝のレンズケアを大切に!

毎晩、自分の眼に入れるレンズなので、レンズケアがとても大切になってきます。

適切なケアを行わないと、結膜炎や角膜疾患を発症することがあり、注意が必要です。

ケア方法は、レンズの種類や使用する洗浄液によって変わりますので、契約する際によく確認しておきましょう。

どれもそんなに難しいことはなく、5分程度でできるはずです。

 

異常を感じたらレンズを入れないで!

オルソケラトロジー治療中に「眼が痛い」「充血がひどい」「ぼやけがひどくなっている」などの異常を感じたら、レンズ装用をやめ、契約している施設に相談してください。

そして、可能な限り早めに眼科受診してください。

なんらかの炎症が出ている場合は目薬で消炎を行い、完治すればオルソケラトロジー治療再開となります。

炎症が起きている状態でレンズを装用し続けると、症状を増悪させてしまう恐れがあるので、注意が必要です。

 

ぼやけがひどくなっている場合は、レンズのフィッティングが合っていない可能性があります。

フィッティングがきつすぎる場合は、痛みを伴うことがあります。

これらの場合も、早めに契約している施設に連絡しましょう。

 

レンズの破損・紛失に注意!

オルソケラトロジー定額制を導入している施設では、角膜の形状変化に伴うレンズ交換は何度交換しても追加料金不要な施設があります。

但し、レンズの破損・紛失に関しては費用がかかるケースが多いですので、管理には気を付けましょう。

レンズ破損に関しては、破損したレンズの半分以上が残っていれば無料で交換してくれる場合もあるようなので、破損したからといってすぐに捨てないように!

オルソケラトロジー治療の契約書に詳細が記載されているはずですので、確認してみてください。

 

眼鏡の度が合わなくなってくる!?

オルソケラトロジーの治療が進んでくると、日中は次第に裸眼で生活できるようになっていきます。

それに伴い、今まで使っていた眼鏡の度数が合わなくなってきます。

これは治療がうまくいっている証ですので、喜ばしいことです。

ただ、眼のトラブルによりオルソケラトロジーレンズを装用できない期間があると、本来の眼の度数へ戻っていきますので、そのような時のために眼鏡を持っておくと良いでしょう。

 

オルソケラトロジー治療中の生活は、毎晩きちんとレンズを装用していれば、特に制限されることはありません。

日中はレンズを外して裸眼で生活することが可能になっていきます。

施設の定める定期検診へ必ず行き、快適なオルソケラトロジーライフを!!