オルソケラトロジー治療中のトラブル対処法

オルソケラトロジー治療を進めるにあたり、万が一、トラブルが生じた場合は適切に対処する必要があります。

今回は、オルソケラトロジー治療中のトラブル対処法についてお話していきます。

 

レンズ装用に慣れるまで

レンズ装用に慣れるまでは、軽い異物感や痒み、軽い充血、涙が多く出る、見え方が不安定、視界のぼやけ、眩しくなるといった症状が生じる場合があります。

これらの症状は徐々に軽減し、個人差はありますが、通常1週間程度で解消される場合が多いです。

症状が重い場合や長引く場合には、早めに眼科へお越しください。

 

レンズ装用に慣れたあと

レンズ装用に慣れてからも、以下のような症状が出る場合があります。

それぞれの対処方法で改善されない場合や他の症状が発生した場合には、速やかに眼科受診をしてください。

 

レンズ自体に問題がある場合

症状 考えられる原因 対処方法
痛い、涙が出る レンズが破損している レンズ装用を中止し、

眼科受診する

見にくい、違和感がある レンズが変形している

 

眼疾患がある場合

症状 考えられる原因 対処方法
くもる、乾燥感がある 涙が少ない(ドライアイ)等 点眼薬などを使用
装用中の異物感、痛み、痒み 眼に傷がついている

結膜炎

涙が少ない(ドライアイ)等

レンズ装用を中止し、

眼科受診してください

レンズ取り外し後の痛み、充血
視力低下

 

使用しているレンズが合っていない場合

症状 考えられる原因 対処方法
レンズが外れやすい レンズのカーブが

合っていない

レンズ装用を中止し、

眼科受診してください

視界がぼやける

二重に見えたりする

 

使用方法が適切でない場合

症状 考えられる原因 対処方法
くもる

違和感がある

充分に洗浄していない こすり洗いを行うなど、充分な洗浄を行う

それでも改善しない場合は、眼科受診する

装用直後にしみる

涙が多く出る

くもる

レンズに汚れがついている レンズの洗浄・すすぎを十分に行う

レンズに異常がないか確認する

レンズに洗浄液の成分が

残っている(すすぎ不足)

レンズのすすぎを十分に行う

 

いかがでしたでしょうか?

オルソケラトロジー治療中に、万が一、トラブルが生じた場合は、自己判断せず、治療中の眼科へお越しください。

痛みや充血等の眼症状が出ている場合は、速やかにレンズ装用を中止しましょう。

症状によっては、治癒するまでレンズ装用が中止となる場合があります。

レンズを毎日装用できなくなると、オルソケラトロジー矯正効果が落ちていきますので、眼鏡装用が必要になります。

治療開始前に装用していた眼鏡は大事に保管しておきましょう。