今回は、オルソケラトロジーレンズの構造についてお話していきます。
オルソケラトロジーレンズは、特殊な形状をしたハードコンタクトレンズです。
一般的なコンタクトレンズと違い、眼の表面の角膜の形状を矯正する目的で使用します。
就寝時に装用し、レンズにより角膜の形状を矯正することで、日中、裸眼で生活できるようになります。
そのため、オルソケラトロジーレンズは複雑な構造をしており、それぞれのパーツに目的があります。
具体的に見ていきましょう。
フィッティングカーブ(アライメントカーブ)
角膜上でレンズを支える部分です。
角膜上の適正な位置でレンズ矯正ができるよう、レンズフィッティングの役割を担っています。
リバースカーブ
急な傾斜を持つカーブです。
ベースカーブとフィッティングカーブの移行部になります。
度数が強い場合、ベースカーブにより角膜中央部を強く抑え過ぎないよう調整する役割を担います。
ベースカーブ
レンズの中心部にあたります。
直径6.0mmほどの大きさになります。
角膜に対し、僅かに圧力をかけるように設計されており、目標屈折値に合わせます。
角膜の形状を矯正するための大事な役割を担います。
ペリフェラルカーブ
レンズ最周辺部のカーブです。
やや外側へ沿った形状をしています。
このカーブにより、レンズの取り外しがスムーズに行うことができます。
涙液の循環にも役立っています。
ターゲットパワー(目標屈折値)とは?
患者様それぞれの目標屈折値です。
オルソケラトロジー治療開始前に視力検査を行いますが、その時の矯正視力(レンズを入れた視力検査)の度数を基に算出します。
いかがでしたでしょうか?
一見、普通のハードコンタクトレンズに見えるオルソケラトロジーレンズですが、実際は緻密な構造をしています。
各部位がそれぞれ役割を持ち、1枚のオルソケラトロジーレンズを構成しています。
眼の度数や角膜の形状は人それぞれ違うので、患者様1人1人に合わせたオルソケラトロジーレンズを使用する必要があります。
患者様1人1人に合わせてオーダーメイドでレンズを作成することが可能です。
また、治療が進むにつれ角膜形状が変化してくるので、それに合わせてオルソケラトロジーレンズを再オーダーする場合があります。(特に近視や乱視が強い方の場合)
再オーダーに関わる費用は、オルソケラトロジー治療を行っている施設によりさまざまですので、契約時に確認する必要があります。
施設によっては、再オーダーに関する費用は無料となっているところもあるので、安心して治療を受けることができますよ!
当サイトでは、オルソケラトロジーレンズ交換保証のある施設での治療をオススメしています。